アトピーの症状と重症度
アトピーの症状を把握して、適切なケアをしよう!
アトピーを改善していくためには、今の自分の状態や、自分の症状をしっかり把握することも大切です。
今回のコラムでは、アトピーで見られる皮膚の状態と、アトピーの重症度について説明します。
アトピーの皮膚の症状
アトピーで見られる皮膚の状態には、次のようなものがあります。
(1)乾燥:水分が少なく皮膚がかさかさした状態
(2)鱗屑(りんせつ):フケのような白くカサカサしたものが落ちる
(3)紅斑(こうはん)赤い腫れのある状態
(4)丘疹(きゅうしん):ぶつぶつしたドーム型に盛り上がった湿疹
(5)痒疹(ようしん):強いかゆみを伴う、大きめのごつごつしたしこりの湿疹
(6)痂皮(かひ):かき壊しによってできたかさぶた
(7)水疱(すいほう):水ぶくれ
(8)糜爛(びらん):皮膚がただれた状態
(9)苔癬化(たいせんか):かき壊しを繰り返して、皮膚がごわごわと厚く硬くなった状態
特に(1)(2)などの状態のとき、ただの乾燥肌のように思われるかもしれませんが、皮膚が炎症したアトピーである場合が多くあります。
アトピーは、悪化すればするほど治療が困難で、また時間がかかってしまいます。病院に通院したり、毎日の保湿を欠かさないなど、しっかり対応していきましょう。
アトピーの重症度
アトピーは、皮膚の湿疹の状態などによって重症度が異なり、重症度にあった適切な治療と肌のケアが必要です。
(1)軽微
軽微のアトピーは、主に肌が乾燥してカサカサしています。また、見た目には炎症はしておらず、腫れやじゅくじゅくした症状もありません。
(2)軽症
軽症のアトピーは、肌が乾燥しており、赤みが見られます。また、皮膚がささくれたり、白い粉がふいている場合があります。
(3)中等症
中等症のアトピーは、肌の乾燥や、赤みなどの症状がひどくなっています。かゆみも強く現れ、睡眠などにも影響し、無意識にかきむしってしまうことも。腫れやかき壊しが見られます。
(4)重度
重度のアトピーは、非常に強いかゆみが現れます。ひどい皮膚の赤み・腫れ・ごわごわなどがあり、フケのような白い粉もひどく、多数のかき壊し、苔癬化が見られます。仕事や勉強など、私生活への影響も非常に大きくなります。