【インタビュー】ドックサロンPeachDog 高齢犬介護職トリマー 高橋あゆみさん
わんちゃんの幸せ第一!わんちゃんファースト!
高齢犬介護職トリマーならではの丁寧な細かなトリミング。
「PeachDog」代表の人気トリマー、高橋あゆみさんにサロンのこだわりやご自宅でのお手入れ方法などをお聞きしました。
PeachDog 代表:高橋あゆみ さん
看板犬「れお君」も今年17歳の誕生日を迎えた高齢犬ちゃんです。
<トリマーになる前はどんなお仕事をされていたのですか?>
普通のサラリーマンとして働いてたのですが、子どもの頃から大好きで一緒に暮らしていたワンちゃん関係の仕事をしたいと、思い切って辞めて老犬ちゃんの介護職に就きました。
私が入った時はまだ猫ちゃんの施設がメインで、ワンちゃんは1~2頭しかいなかったんです。
入社後、代表の方と一緒にワンちゃんのドックホームっていうのを立ち上げて責任者として働いた後、
高齢犬ちゃんの出張トリミングを経て2年半前にPeach Dogを開業しました。
<トリミングサロンを開業されたきっかけをお聞かせください>
ワンちゃんについて飼い主様でも知らない事が多く、私自身がこれまで色々な状態の子を見てきた経験を生かし、情報を共有したいと思いました。
前職の介護職の高齢犬ちゃんの時からそうなのですが、なるべく薬に頼らずケアで出来ることを大切にしています。
お医者様が出来る事とは別に、そばにいる飼い主さんのママさんやパパさんたちが日ごろのケアで出来ることが沢山あると実感しています。
<サロンのこだわりを教えて下さい>
とにかくワンちゃんの気持ちを優先して、ワンちゃんファーストを考えています。
トリミング、シャンプーってワンちゃんにとって苦手な事なのです。
コミュニケーションをしっかり取り、無理やり行わずにワンちゃんが落ち着いた状態になってから負担なくしっかりケアするということを、心がけています。
高齢犬ちゃんへの対応も大切にしています。
年取った子たちはご自宅でのシャンプーが一番負担ないと思うのですが、なかなか難しいですよね。
早い所ですと7歳から受けないサロンさんもあるのですが、当店は高齢犬の介護の経験を生かし、年齢関係なくお受けさせていただいております。
ただ、当日ちょっとでも具合が悪い時は、とにかくワンちゃんの身体を優先して下さいとしっかりお伝えし、キャンセルや延期をお受けしています。
元気な状態で来てもらって、元気な状態で飼い主さんにお返ししております。
その他、健康状態も見させて頂いてしっかりアドバイスしています。
基本的に病気や専門的な相談は獣医さんへとお伝えしますが、サロンで毎月とか2ヶ月に1回とかワンちゃんを見られるので
私が体調や体重の管理しながら飼い主さんにご自宅でのアドバイスをすることによって、病気やトラブルを防ぎ、悪化するのを止めてあげる事が出来ます。
ワンちゃんの気持ちも、こんな風に思っているからこうしてあげると喜ぶといった事がたくさんあるので、
それを飼い主さんに一人でも多く伝えていきたいです。
<体重管理については、どのようなアドバイスをされているのでしょうか?>
毎月体重測定は必ずしているので、太ったり痩せたりなど管理しております。
体重は変わってないですが、細くて高齢の子だと0.何㎏痩せたとか太ったでも全然違うので、触った感覚も覚えています。
「もう少しご飯の量を増やした方が良いですよ」とか、1回にたくさん食べられない子には食事回数を1日3食に増やして少しずつ体重を増加するようお伝えしたり。
ワンちゃんは年をとると頑固になったり、甘えん坊になったりします。
普段の行動をよくお聞きして、食べられなくなった子はメニュー内容以外にも、手から食べさせてみてはどうかとかその子その子にあったアドバイスがたくさんありますね。
逆に若い子は体重の増減はそんなにはないですが、肥満になると病気に繋がってしまうこともあるので、
ご飯の量・おやつ・トッピングは何を入れているか聞いて、ここは減らしましょうなど一緒にダイエットします。
<お肌にトラブルを抱えているワンちゃんはいますか?>
じめじめ湿気多い梅雨時期や夏になると肌トラブルが増えてくるので、病院で薬を処方される子も出てきます。
その間ステロイドを処方されるのですが、私はできるだけステロイドってあまり飲まない方が良いと考えているので、まめにシャンプーに通って頂いたりご自宅でできるお手入れのアドバイスをしています。
<どんな肌トラブルが多いでしょうか?>
肉球の間が赤く腫れあがり、掻いたり舐めたりして更にかぶれてしまうお悩みが結構あります。
綺麗に清潔に保つことが大切ですので、シャワーまたは洗面台などにお湯を張るなどして、ぬるま湯でしっかり肉球と肉球の間を洗ってあげます。
毎日洗えるシャンプーなど使用して、毎回シャンプーで洗う方もいらっしゃいますが刺激が強いのであまりおすすめしません。
水分が残っていると細菌が増えて酷くなってしまうのでしっかり乾かしてあげます。
ドライヤーで乾かすのが良いですが、嫌がる子が多いのでタイルドライでもしっかり拭いてあげればきれいになります。
肉球との間の皮膚がネバネバしている時や臭いかあるときは、外から帰ってきた時だけではなくお家にいるときも何回か数多くした方が良いですね。ケアをまめにすると早く改善しますよ。
他には高齢犬ちゃんだと人間と同じ様に加齢と共に水分量が減少して潤いがなくなり、カサカサしてる子が多いですね。
<自宅ケアを嫌がるワンちゃんの対処方法はありますか?>
ほとんどのワンちゃんが塗り薬や保湿剤など塗られたりするのは好きじゃないと思うので、
お手入れの前に「これは嫌な事じゃないの。怖い事じゃないよ」って教えてあげるのが大切です。
事前にしっかりコミュニケーションとっておくと、「嫌だけど、まぁ我慢しようか」って待ってくれて、ワンちゃんの負担が減ります。
ワンちゃんは大好きなママさんなど飼い主様に触られるのが好きなので、抱っこや撫でてあげながら「今日はいい子だったね」など会話をしてリラックスさせてあげて。
例えばお腹を急に出したり指先を急に触ると嫌がるので、ケアしたい場所まで撫でたりマッサージすることが出来てからですね。興奮している状態は絶対に避けます。
「あっ。嫌じゃないかも」って分かってくれたら暴れたりしなくなります。
ローションなどは下から徐々に上がりながらに塗っていくのがいいですね。
<お風呂が苦手なワンちゃんへの対処方法も教えて下さい>
お風呂は本当に無理な子は何やってもシャワーは無理なんですよね。
当サロンでパピーちゃんの頃から来ていて、初めてシャワーする子は嫌いな子はいないのですが、
今までおとなしかったのにめちゃめちゃ暴れるなって子がいて。
ママに聞いたら「お家でお風呂いれましたー」って(笑)
私が見てきたケースの中では、ご自宅でシャンプーすると口とか鼻に水が入ってしまってそれが怖くなってる子が多いです。
シャワーの時はお尻から上にあげてお顔周りは慎重することが大切です。
■サロン情報
トリミングサロンPeach Dog
公式HP:https://peachdog.net/
住所:東京都大田区西蒲田5-11-1
電話:080-3531-1010
mail:info@peachdog.net
営業時間:10時~18時
定休日:不定休(HP/Twitterをご確認ください)
取材日も新規のお客様からご予約お電話があり、ワンちゃんの年齢や体調、状況など丁寧に対応されていらっしゃいました。
パピーちゃんから高齢犬ちゃんまで安心してお任せできる素敵なサロンでした。
ありがとうございました。