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お悩み解決コラム

アトピーの基礎知識「症状」

2018.10.16

アトピーって何?

アトピー(正式には「アトピー性皮膚炎」)とは、かゆみのある湿疹が「良くなったり、悪くなったり」を繰り返し、長期間続く皮膚の病気です。かつては、乳・幼児期の病気と言われていましたが、現在では、学童期や思春期、成人期になってからアトピーになる人も増えています。また、乳・幼児期に発症して、それ以降も症状が続く場合や、一度治っても成人して再発する場合などが増えています。
アトピーは、日本はもちろん、世界的に増加傾向にあります。

アトピーってどんな「症状」?

アトピーの症状は、主に3つあります。
「強いかゆみがある」「繰り返し、長期化する」「左右対象に湿疹が出やすい」の3つです。
一日中強く掻きむしってしまうほどの激しいかゆみがあり、良くなったり悪くなったりを繰り返します。また、皮膚は、赤く・カサカサ・ゴワゴワ硬い・ジュクジュクするなどし、おでこや目・口のまわり、耳、首、わき、手足の関節の内側、胴体などに「左右対象」に湿疹が出やすい特徴もあります。

アトピーの年代別の症状

アトピーは、年代によって症状の現われ方に違いがあります。

・乳児期(0〜1歳)
乳児期のアトピーは、頬や頭に赤い腫れ(紅斑)やジュクジュクした湿疹が現れ、その後、体や手足に乾燥性の湿疹症状が現れるのが特徴です。
生後1週間〜1ヶ月ごろに見られる乳児湿疹と症状はよく似ていますが、乳児湿疹の場合は1ヶ月程度で症状が落ち着きます。症状が2ヶ月以上続く場合は、アトピーの可能性が考えられます。また乳児期のアトピーは、食品が原因で悪化しやすい特徴があります。これは、離乳食を開始し、初めて食べた食品に対してアレルギー反応を起こすためです。しかし、体がその食べ物を受け入れるように成長していくため、離乳食を開始する生後5〜6ヶ月ごろをピークに、それ以降は改善傾向が見られます。また、よだれや食べこぼしなどが症状悪化の原因になります。

・幼児・学童期(1歳~12歳)
幼児期のアトピーは、体や、手足の関節、首などが、乾燥しカサカサした皮膚炎が現れるのが特徴です。
汗や土などが刺激となりやすく、汗をかきやすい夏場や、肌の乾燥しやすい冬場にアトピーの症状が悪化する傾向にあります。また、あせもや乾燥して粉を吹いた状態になります。

・思春期・成人期(12歳~)
思春期や成人期のアトピーは、かゆみなどの症状が重症化し、また長期化するのが特徴です。顔の赤みや、色素沈着、カサカサやゴワゴワした硬い症状が、上半身に特に多く現れます。汗やダニ、ほこりなどの他に、ストレスや寝不足、不規則な生活などが症状を悪化させる傾向にあります。