お悩み解決コラム

ストレスでアトピーが悪化する理由は?(後編)

2018.11.20

ステロイドは、アトピーの炎症を治療する薬ではないの?

前回のコラムでは、ストレスとアトピーの関係性や、ストレスによって作られたコルチゾール(ステロイド)という成分が体を一時的に強化する働きがあることなどを説明しました。
ステロイドといえば、アトピーの治療薬にも使われる、抗炎症作用の働きを持った成分です。ストレスを受けて体の中で作られたステロイドが、どうしてアトピーを悪化させたり、アトピーを発症させることになるのでしょうか。

理由は2つあります。

体内のステロイドが減少することで、アトピーに影響する

一つ目は、副腎疲労です。
自然界においてストレスは、生命の危機から守るために無くてはならないものです。また、そのストレスは一時的なものです。命の危機を感じストレスを受けても、その危機が過ぎさればストレス反応は落ち着きます。
しかし、我々の生きている現代社会では、受験や仕事、育児や人間関係など、ストレスが常態化された環境に置かれています。過剰なストレスで、ステロイドが多量に作ら続けると、副腎は疲労し、ステロイドの分泌が減少してしまうのです。
ステロイドが減少することで、抗炎症作用の働きは少なくなり、アトピーの症状が表れたり、アトピーの症状が悪化すると考えられています。

表皮細胞で作られたステロイドがバリア機能を低下させる

二つ目は、表皮細胞で作られたステロイドが皮膚を萎縮させ、肌のバリア機能を低下させてしまうためです。

肌のバリア機能が低下すると、ダニやほこりなどのアレルゲンの侵入や、汗などの刺激に弱くなってしまいアトピーに悪い影響を引き起こします。
・ステロイドの減少による抗炎症作用の低下。
・表皮細胞のステロイドによるバリア機能の低下。

これらが相互に関連して、アトピーに影響しているのだと思われます。