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お悩み解決コラム

敏感肌でも花粉で肌荒れしない洗濯のポイント

2019.3.6

なぜ花粉で肌荒れが起きる?

花粉が原因で起きる炎症と言えば鼻炎や結膜炎などが有名ですが、花粉が皮膚に付着することでも炎症が発生します。
「花粉皮膚炎」と呼ばれ、一般的な花粉症と同様に春にだけ見られます。
外気にさらされる肌で起きることが多く、特に顔・首の皮膚の薄い部分で顕著に発生します。
症状は赤い発疹ができたり、皮膚が盛り上がるような一般的な皮膚の炎症によく似ているのが特徴です。
しかし肌が隠れている部分では起きないので、通常の肌荒れとの区別は簡単です。
この他にも「小さなブツブツができる」「頬が広範囲に赤く腫れる」などの症状があります。

炎症が起きる原因はスギ花粉に対する体のアレルギー反応にあります。
体の免疫機能が過剰に反応して症状が引き起こすのです。

花粉皮膚炎が発生するかどうかはスギ花粉の液を肌に垂らすパッチテストで確認できます。
皮膚に小さな傷をつけ、そこにスギ花粉の液をつけて密封し、時間を置いて赤くなったら陽性です。

花粉に触れたら起きるリスクのある花粉皮膚炎、肌に覆えば問題ないと考えるでしょう。
しかし問題はそんなに簡単じゃありません。
花粉が付着した衣類を着ることで知らぬ間に炎症が起きてしまうことがあります。
対策には適切な洗濯方法が必要になります。

洗濯物に花粉が付着するのを予防する3つのポイント

①静電気を抑える

花粉が付着しやすい衣類というのは静電気が起きています。
静電気によって大気中を舞う花粉が引きつけられ衣類に付着するのです。
しかも吸着し続けるので風が軽く吹いたくらいでは飛んで行ってくれません。
実際、静電気の量で衣類に付着する花粉の量を調べた研究では、静電気を帯びた衣類は帯びていないものより2倍の量の花粉が付着しました。

このやっかいな静電気を抑える機能を持っているのが「柔軟剤」です。
最近では静電気対策に特化した柔軟剤も売っていますから、気になる方は試すといいでしょう。

②花粉飛散量の少ない時間帯まで乾くように干す

濡れている洗濯物は乾いているものより2倍の花粉が付くことが企業が行った研究より分かっています。
外干しするときは花粉の飛散量が増えるまでに、あらかた乾くように干すのが付着する花粉量を減らすのに重要です。
都内だと飛散量が増えるのは午前11時と午後5時頃です。
この時間までに乾くよう朝8時までくらいには干し終えておくといいでしょう。

③部屋干しをする

間違いなく安全なのはやはり部屋干しです。
ただし窓際に近づけすぎると花粉が付着します。
遠ざけすぎると乾きにくいですから、日差しが軽く当たる程度の距離で干すのがおすすめです。
送風機を上手く使えば乾きが悪くなることはないですよ。