女性にも起こる「加齢臭」の悩み。原因と対処方法とは
年を取るに従って気になってくる加齢臭。中高年の男性が気にしているというイメージが強いこの臭いですが、実は女性にも起こるのです。
しかも女性の場合は男性よりも長い期間加齢臭が起こりやすいという特徴があります。
女性に起こる加齢臭の原因、臭いの抑制方法などを紹介していきます。
女性の「加齢臭」起こる原因と女性ホルモンの関係
加齢臭が起こる原因となるのはノネナールという悪臭を放つ成分が増えることです。
この成分は男女問わず発生し、体臭の根本的な原因となります。
ノネナールは皮脂腺から分泌されたパルミトオレイン酸という脂肪酸が肌の上で酸化したり、表皮のバクテリアにより発酵することで発生する臭い物質で、特に襟元に溜まりやすい性質があります。
ノネナールは不規則な生活習慣や偏食、高血圧などが原因で増加すると言われていますが、女性の場合には閉経後に体臭が増加するケースが多いことから女性ホルモンの減少が大きな要因のひとつであると考えられています。
女性ホルモンは皮脂の分泌を抑制する働きがあるため、加齢により女性ホルモン量が減少すると、皮脂量やパルミトオレイン酸量を抑制しきれず増加してしまいます。
その結果、ノネナールも発生しやすい肌環境になってしまうのです。
男性の場合は60代以降男性ホルモンが減ると皮脂量が減少し加齢臭が弱まるのですが、女性の場合は更年期以降皮脂量は増え続けるため、男性よりも長い期間に渡って加齢臭に悩まされてしまうという特徴があります。
女性の加齢臭抑制方法
女性の加齢臭対策として有効なのは、女性ホルモン量をコントロールすることです。
女性ホルモンと同じ働きをする大豆イソフラボンやザクロを積極的に摂取すると良いでしょう。
また、大豆イソフラボンの1000倍以上の作用があるとされるプエラリアのサプリメントで女性ホルモンを外から補うケアも効果的です。
植物性の女性ホルモンを摂取することは更年期障害の予防や改善にも有効ですので、意識して取り入れていくと良いでしょう。
他に加齢臭対策として気をつけたいのは食生活です。
魚以外の動物性脂肪を摂取するとノネナール量が増えることが確認されているので、体臭が気になる場合には肉類の摂取を控えることをオススメします。
動物性脂肪はなるべく魚から取るよう心がけると良いでしょう。
また脂肪分の多い食事は皮脂の分泌を増やしノネナールの発生を促してしまいますので、揚げ物や油分の多いお菓子などの摂取のし過ぎにも注意が必要です。
加齢臭は男性はもちろん、女性にとってもデリケートで深刻な悩みです。
しかし、原因を知り正しい対処法を行うことで臭いを軽減していくことは充分に可能といえます。
以上のことを参考に、日々の生活の中に対策を取り入れ、自信の持てる素敵な年の取り方をしていきましょう。